…時々、晴れ雨。

グレーな私と子供たちを取り巻く日々を。

女の勘を鍛えるのも。

前回「親の忠告と言うものは正解率が高いだけで、答えにおいては正しい訳でもない。」と言う内容を書きました。


大人や親になったからと言って 物事の解決策が分かるかと言えば そうでもなく、ただ もう単純に統計であったり 失敗や経験を経て、成長して行く内に大概の人が身に着けるであろうスキルから判断している。

…みたいな事なんですが。


これは恋愛や 男女間にも同じ事が言えて、特に「女の勘」と呼ばれる第六感も、 本能以外に 自らの経験や得た情報 分析、それらに近いスキルでもって女性は嗅ぎ取っているのではないのかなと思うのです。



ここは女性に限定しなくても良さそうですが「友達の恋人」を紹介された時や 友達から恋人の話を聞いていて ふと

「あ。この人…何か…。」

と、感じた事はないでしょうか。


何か引っかかる。 

ん?と見逃せないようなサインを感じる。

良さそうな人なのに。優しそうな人なのに。友達は幸せそうに笑っているのに。

でも、小さな違和感から あまり知らないはずの相手の本性が見えたりするのです。


「恋は盲目」とは良く言ってもので

恋愛中の当人は相手の欠点や問題に中々気付けません。

(それが 恋ってものですけどね!(^_^;))


第三者は 冷静に状況を判断できますから 微妙な歪みに気付いて忠告する

訳です。

これが世間で良くある、女友達の「その人やめといた方がいいんじゃない?」説で大概当たります。


昔、女子会中に“友達の彼”が合流した事がありました。

社交的で 優しく、話も上手で 空いたグラスを見て、さりげなく次の飲み物を促してくれる 気配りにたけた男性でした。

友達は皆、「素敵な人じゃん。」「いい人に出会えたね!」と 友達の恋を喜びましたし、私も もちろん 彼に好印象を持ちました。


会話の流れを読み、周囲を笑わせ 

発言していない人に話を振る。

会社でも仕事が出来る人なんだろうな。

友達は歳上の彼の頼りになる所に惹かれたのかな〜なんて思ったり。


すると彼は「聞いて下さいよ〜」とおもむろに話を切り出した。

彼女(友達)に嘘をつかれたと。

自分達の間で「他の男の車に乗らない。」と言うルールがある。

それなのに 自分が参加出来なかった会社の飲み会の帰りに、私の友達が自分(彼)の同僚の運転する車に乗って帰ったのだと言う。

それを彼女は自分に言わず、送り届けた同僚からの話で知った。

これはルール破りで、裏切りに相当するんではないか?

と言うのが彼の言い分でした。


*20数年前の出来事で、今よりも

飲酒後の運転に対し認識が甘い時代でした。


どう思います?と言う問いかけに、

皆は「いや、別に何もなかったんなら…ねぇ。」

と返すと、彼はさも悲しげな顔をして答えました。

僕はね、彼女が心配なんです。他の男の車に乗って欲しくないし、飲み会の後なら酒も入ってるから 彼女に何か(襲われたり)あったらと思うと…。

こんな事言うのも 彼女の事が本気だからなんですよ。でも 彼女は僕に話さなかった。これは嘘をついたのと同じ事ですよ。僕は傷つきました。


愚痴まじりにそんな話を切々と語りました。

最初は友達もいい大人なのに(22、23歳です)と 皆も思ったはずですが 

彼の「本気だから故の縛り」に頷きかけてしまいそうでした。


私は“彼女”である友達の 不満げな顔に気付きました。

で、小声で「あー、みんな上手く言いくるめられてれなぁって思っているでしょ。」と囁きました。

友達は「う、うん。」と頷きました。


私は 軽い調子で彼に話しかけました。

「そうですね〜。友達も良くなかったですよね。一応ルールみたいだし?ただ、彼氏さんの同僚って

友達にとっては同じ部署の先輩ですよね。しかも付き合ってるの知ってる方で。

彼氏さんが不参加だから、遅いから代わりに送って行くと言う先輩の申し出を断るのは失礼かと思ったんじゃないかなぁ?

これからの事もありますしねぇ。

社会人が「他の男の車に乗らない」を理由に断るのも ちょっと言いにくいかなぁ。

と、優しい口調でさら〜りと言いました。


「え、あ、そうですか?」彼は調子が外れた様に戸惑ってます。


「同僚の方  彼氏さんに送り届けた事、報告したんでしょ?下心あったらわざわざ言うものかなぁ。

友達も心配かけたくなくて 敢えて言わなかったんだろうし。

そもそも彼女、そんな軽い女じゃないですよ〜!一番彼氏さんが分かってるはずじゃないですかぁ。」

と、わざとバカっぽい口調でたたみかけました。


友達は「そうなの、そうなの。」と言い、皆も

「この子はそんな心配ないですよ〜!」と上手く同調してくれ 彼も

「そ、そうかなぁ?」と反論も特になく そして、この会は和やかに終わりました。


その後、彼を紹介した友達に皆が

彼は素敵だけど、ちょっと面倒くさいかな。束縛もきついかもね。

と、忠告しました。

あの時 反論?したのは私だったけど

他の友達もまた同様に感じていたのだと思う。

そして誰も「別れた方がいい。」とまでは言わなかったと記憶しています。

DVだったり、お金を搾取されているなど、急を要する案件でなければ他人の忠告なんて大きなお世話なんですから。

それに恋愛中はとかく、人の意見なんて耳に入りませんし 逆に その障害が恋を燃え上がらせる場合だってありますし。

忠告はあくまで忠告の域に留まるものです。

結果がどうなるかなんて誰にも分からないし、予想通りが良いわけでも

ない。ただそれだけ。


今回も 友達の彼が言っていたのは

まさに正論でした。

雰囲気に流されて、どうこうなる事が多いのも事実です。

ただ正論を建前にした束縛心から友達を責めるのが 私は気に食わなかったのです。

二人のルールだって、彼の押し付けで そもそも友達は承諾していなかったのかもしれません。(その点は聞きませんでしたが。)

しばらく付き合った後 二人は破局したそうです。

彼が友達に内緒で合コンに数回行ったのがバレ、それなのに友達に対する束縛が度を超え嫌気がさしたと言うもの。

この事案も、世の女性にとって女の勘を鍛えるデーター(情報)の一つとなった訳です。


付き合い始めに プレゼントやデートに大金をかけてくれ、太っ腹な彼→全般的に金遣いが荒かく貯金0の借金持ちだった。

とか、

堅実な人で素敵!と思っていた彼→毎回缶ジュース(ペットボトルがない時代ですね)で公園デートのみのただのケチ。

(たまにならいいけど、特に理由なくの毎回はちょっと…。)


友達や周囲の忠告を受けてたとしても、みんな何かしらやらかしているんです。

それが恋なんで!

偉そうに言ってる私も別れた後で友達に

「やっぱりね。難しいなあ、ちょっとやばいなと思ってた。」

とか散々言われた事があります(~_~;)

でも 懲りずで。


女の勘が働くのは本当に事態が悪い時と、他人の揉め事の時。

残念ながら、自分が恋愛中は あまり作動しないようです。

相手に好意があると 問題や欠点なんて目に入りませんから…。


まぁ 特に素晴らしい能力でもないと言う事ですね。

大多数の方が持っているものですし。

今、この能力が活かされる場は?と言うと「スカッとジャパン」の胸キュンスカッと位ですかね。

セリフとか、展開などをドンピシャで当てます。

そして状況などを解説して

「お母さんすげーー!!お母さん神〜!」

などと言われ、悦に入るくらいしか使い所のない能力です。


多分 この時間帯は、世の中のお母さんは みんな子供から同じように「神」と崇められているだろうと思います。