…時々、晴れ雨。

グレーな私と子供たちを取り巻く日々を。

娘が「我が家のアイドル」をやめた

次女で 小学三年である しーちゃんは我が家のアイドルです。

もっとも「アイドル」認定しているのは夫と私だけで、他のきょうだい達は全く思っておりませんが。


うちは きょうだいで年齢がそう離れてはいませんが、上の子が段々と親離れして行く中で 下の子の「子供らしい」振る舞いは親に安心感をもたらしてくれています。

幼さが可愛さに結びついているのは

一般論で聞く「下の子供に甘くなる」と大いに関係しているのではないでしょうか。

(それと上の子供たちに気力、体力を使ってしまうので 下の子にまで注意が行かないって親側の都合も)


長女りーさんは、それが面白くないみたいですけどね(-。-;

「しーは、可愛いふりしてるだけじゃん。本当に チビは何も分かってなくて いいよねぇ〜」なんて言っています。

思春期に差し掛かった姉である長女は 家庭の不協和音を痛い程感じている。

だけども 幼い妹は ニコニコと調子良く笑っているだけ。気楽なもんだ。長女は、暗にそう言っているのです。


長女の言わんとしている事は分かります。

物事を理解出来る年齢になってきたからこそ、家庭内の問題に気付いてしまい胸を痛めているのだろうから。

妹の気付かない「幼さ」に対し怒りを感じつつも どこか、気付かない方が幸せでいられたのに…と言う切なさを 長女から感じる時もあるからです。


だけど。

本当にそうでしょうか⁉️次女はどこか分かっているんじゃないかと私は思うのです。

詳しい事情は知らなくとも、家庭内の不穏な空気を 肌で感じ取っているんだろうと思うのです。

少なくとも 私が小学生位には 雰囲気で 周囲の人間関係のイザコザに気づいていましたし。


さくらももこさんの「ちびまる子ちゃん」で、夫婦喧嘩の話の際に 子供がお母さんにわざと甘えてみて その反応で喧嘩の度合いを調べると言う、リトマス紙方式みたいな下りがあるのですが 強いて言えば、しーちゃんは  それを無意識にやっているんだろうな。と思うのです。


お父さんとのスキンシップは楽しい

ものでしょうが、不機嫌な相手に甘えておけば 取り敢えず大丈夫的な 末っ子らしい自己防衛法でもあると。


それでも ギスギスした家庭内の雰囲気を和らげてくれる しーちゃんの存在は 夫にとっても、私にとっても有難いと思っていました。


ですがある日、しーちゃんは「アイドル」をやめると決意したようです。

まぁ 実際は こうです。


娘しーは、最近料理に興味を持ったようでカレーを作ってみたいと言いました。

料理やお菓子作りはいつだって姉や兄が中心で、自分は簡単な雑用ばかり。だから今回は自分で作りたいのだと。 


材料を包丁で切るなどに挑戦してみたい。後の火を使う所はお母さんにお願いするねとの事でした。

自分から「これがしたい」と言い出す事の少ない子だったので良い傾向だと思い賛成しました。


週末カレーの材料も二人で買いに

出かけ、しーちゃんは 張り切っていました。

息子も僕も作りたい‼️と主張しましたが今回はしーちゃんと約束したからねと、優先しました。

しーは、ちょっと得意げな顔してましたよ(#^.^#)


そこに…

夫が「パパも一緒に作ろうかな⁉️」と現れました。

材料を買いに行く前にも 夫が声をかけてきましたが、しーは「お母さんと作りたい。」と返していました。


夫は子供と一緒に作業をする事で

色々伝えたいと考えています。

主婦と言えど、あやふやな知識の私よりも教職員の夫の方が正しい調理方を指導出来るって訳です。


でも、子供にとって それは楽しいものではないようです。

文字通り「指導」されるので

段取りの悪さを指摘され、不出来を叱られる修行の場になってしまうからです。

「お前はバカか。」「やり方を考えろ!」の文言がいつも飛び交います。


果敢に挑戦出来るのは、失敗したとしても大丈夫と安心があるからです。

失敗の後で叱られる位なら やらない。となるのは当然の心理ですよね…

いつからか、うちの子供たちは積極的に動かなくなってしまいました。

ですが 次女は今回の挑戦を楽しいと思っているようでした。


夫の声かけに娘が 思ったのは、

きっとお父さんは料理の作業一つ一つに口を出すだろうな。出来ない事を叱られちゃうのは嫌だな、楽しくないよ。

今日は私がカレー作るんだから‼️


そんな強い気持ちが勝ったのでしょう。

「私は お父さんとは作らないよ!」そう何度か宣言していました。


幾つかのやりとりの後、夫は諦めたようですが 夕方に事は起こりました。


さぁ、そろそろカレーを作り始めようかとキッチンに行くと たまたま夫が流しにいました。

それを見たしーちゃんが、カレー作りに夫が参加すると勘違いして

聞かれもしないのに言ってしまったのです。

「私は お母さんと作るから!」とキッパリと。


お酒を飲んでいた夫は「しーは、うるせーわ‼️」と怒鳴り 「お前は山椒の虫捕りをしてこい!」と言いつけました。


夫は一緒に料理をするのを断られ、寂しかったのだと思います。

酔っていたので 娘のダメ出しの言葉に腹を立て 山椒の木に付いてるアゲハの幼虫を捕りに行かせた。

                         …と、言う訳です。


ただの嫌がらせです。

娘は泣きながら 幼虫を取りに外に出たので 私も一緒に付き添い 二人で幼虫を探しました。

いつもらなら 何故叱られたのかを

噛み砕いて説明しますが、今回は全くの嫌がらせなのでフォロー出来ませんでした。

親と言えど人間なので 子供の言葉に傷つくし、感情的になっても 私には責められないのですが、今回は違うかな…。


でも、その事より しーちゃんの今回の態度を見て気付いた事があります。 父に対してはっきりと自分の意志を押し通したのです。

「これは嫌だ」と主張したのです。

いつも かわいい、かわいいと抱きしめられて  しょうがないな〜と許される小さな子を卒業したのだと思いました。


…それは多分、私が望んでいたのかもなと思いました。

娘に自立を促しつつも、家庭の中を明るくしてくれる「幼さ」を期待して 甘えていたんだと思います。


今日び、可愛いだけじゃアイドルなんて務まらないのにね。

しーちゃんは 我が家では変わらず可愛い存在だけど、自分の意思をちゃんと持った娘に成長しているようです。


私は そろそろ子供たちと、適切な距離を保って応援出来る訓練が必要になってきたようです。