昨日は中秋の名月でした。
お恥ずかしいのですが、すっかり頭から抜けておりました。
実は私、これでも季節の行事はなるべくやるように心掛けています。
私の母が行事を大切にしている人だったので、当たり前の事として子供の頃から季節や行事を楽しみにしていました。
お月見には すすきと団子を用意し、
皆んなでお月さまを見上げていました。
お正月など… 母も特別な事はしておらず、手作りが出来ない時は市販の物で済ませたりもしていました。
それでも 行事を迎える度に季節の移り変わりを子供心に感じていました
。
大人になって「うちでは そんな行事なんてした事ない〜。 興味もないし。」
と言う人もたまにいましたが、私には そういった行事は家族との思い出と直結しているので やっぱりなくてはならないものだったと思います。
慣れ親しんで来た行事が当たり前でなかったと知ったのは、私が子供を持ってからでした。
母は私に「子供の為に、季節の行事は大切にする事。」
と、説いたのです。
行事の準備をする方の立場になって分かりましたが、ことの外 面倒なものなんですよね。
心にとめおき用意をし、迎える。それが意外と難しい。
ちなみに中秋の名月は日にちに決まりがないので 毎年変わる訳です。
だから世間の話題などに常にアンテナを張っておく必要があります。
もしくは調べるかですね。
行事は言わば「ハレの日」なのです
。大袈裟に言うと日常の延長にはありません。
何かしらのひと手間をかける事が、自然や見えないものに対し「敬う」
行為になるのだと思います。
かっこいい事を言いましたが、つまり「わざわざ」そうするのです。
例えば我が家では、雛祭りに「わざわざ」散らし寿司を作り、端午の節句には「わざわざ」ちまきを食べ 菖蒲湯に入るわけです。
買いに走り、用意をする… それやるの、全部私だぁ〜(-。-;
しかも「七草がゆ」は中々見つからず 毎年2、3軒はしごして買い求めるなんてざらでした。
扱うお店や品数が年々少なくなって来ているようです。
やめてもいいんです。でも、やっぱり…なんです。
子供もやはり心待ちにしていますし、喜びます。
そして母としての大切な役割を担っているとの自負もありまして。
ただの自己満足なんですけど。
きっと母も同じ気持ちだったのでしょう。
昔の人ですから「行事をするのは親の仕事」位に思ってはいたのでしょうが、自営で夜遅くまで働いていた母には 大変な事だったはずなのです
。
でも 親として子供にきちんと伝えて行かねばならない大切な風習、教えだと考えていたのだと思います。
それは学歴などにこだわらない母の
矜持でもあったのでしょう。
そーれーなーのーに。
私は完全に忘れていましたね❗️
詳しく言うと一週間前に義母に「お月見が近いから。」とお団子を頂いたので もうこれで済んだ〜。
と終わったものと見なしていました
。
更に言いますと、火曜日にお店にて「明日はお月見です」と書いてあるチラシを見ているのです。
当日には、イオンのスイーツフェアにて 有名店のチーズケーキを子供達にお土産に買った後に、隣の和菓子屋のうさぎの月見団子を見て「あ、あんなのも可愛いくて良かったかも〜〜(^o^)」
なんて思っていたのです。
チーズケーキ食べた後で子供達に
「お母さん、月見団子は用意してる
?今日は十五夜だよ!」
って言われるまで気付きませんでしたよ…。
あんた達、ちゃんと今日が十五夜と分かってるなんて、何て出来た子達なのさ❗️と私は褒めましたよ。
今の私は もう何もかも素通りです。
心に留め置くどころか引っかかりもしないのです。
子供が大事と言う点は以前と変わらないのですが、感情に蓋をしているせいか必要な 記憶や情報以外を締め出そうとしているようです。
あんなに私自身、大切に思っていた事なのに。
楽しみにしていた子供にも申し訳なくて小さくなっている私に子供達は
「今年はお母さん、大変だったからね!忘れちゃっても仕方ないって。
でも、お母さんは冬至にはいっつも南瓜の煮物作ってくれるもんね。」
と言ってくれました。
息子優しい〜(T . T)
お団子食べたかったけど、いいよと しーちゃんも責めません。
以前 長女のりーさんが「うちはお母さんが行事をちゃんとやってくれていると思う。」と発言した事があって私は ちゃんと伝わってるんだ〜、頑張って良かった〜なんて思った事がありました。
今年は忘れたけど…。
まぁ、色々問題はありますが、良い子に育っております!
帰宅した夫としーちゃんとで買いに行ってくれた頃にはもう月見団子は売り切れていたそうです。一口団子になりましたが とても美味しかったです。
今年も子供達とお月様を見上げました。