…時々、晴れ雨。

グレーな私と子供たちを取り巻く日々を。

「強者」故の苦悩

秋でーす。行事が多いでーす。

このくだり…最近多いですね(^_^;)


先日あった中学校の体育祭(我が家では初)は今までの 皆んなで楽しむ運動会とは若干違いまさに競技でした。

「競う➕クラスの団結力を高める」

みたいな。

我が家の長女は一年生でしたので

三年生の残り少ない貴重な思い出作りや 、受験がなく楽しくて仕方ない二年生のような 盛り上がりではありませんでしたが 競技に真剣に挑み、

皆でクラスの戦果に一喜一憂し、白熱しているなど中々見所がたくさんありました。

私としても、知っている子が出場していると クラス対抗など忘れ つい、応援してしまったりして。


中でも盛り上がったのが、やはり三年生のクラス対抗リレーでした。

花形競技ですし、何と言っても、中学最後ですからね❗️

そして得点が加味される、最終種目になっています。

みんなの興味が集中するはずです。

その盛り上がりは、他学年の保護者の私にまで リレー選手やアンカーの生徒さんの前評判とかも聞こえてきちゃう位です。

しかも、仲良しママの息子さんもリレーメンバーだそうで。

「あんなに幼かったあの子がね…。

」育ててもいないのに感無量です。

(こーゆーの 母たちにはよくある事です。)


ただ、気がかりだったのは。

その息子さん「ヨシミチ君」は足を痛めていたのです。

バリバリの体育会系の彼は 今年の夏に部活を引退しました。

数ヶ月運動不足の状態に体育祭の練習が始まり、肉ばなれをおこしてしまったそうです。

そして やっと治りかけた所で リレーの練習でまた振り返してしまった。

医師からは「医師の立場では勧めませんけど、本人次第かな…。」との事です。

もちろんヨシミチ君の希望は走る事です。


体育祭を控えている時にその話を聞いていた私は思わず

「う〜ん、出させてあげたいけど

微妙だよねぇ。」と言ってしまいました。

ママも「そうなんだよね…」と返しました。

リレーのメンバーに選ばれる事は名誉でもあるし、きっと中学での良い思い出になるでしょう。

でも遅かったり、転ぶなどしたらクラスに迷惑になるかもしれない。

それが原因で友達関係がまずくなったら…

ママの胸中は複雑そうでした。

「それにね。」

何と、体育祭を目前にして三年生は怪我人続出していたそうです。

通っている整体外科で同じクラスの

子だけでも三人会ったと。

久々の運動に体がついていかないんですって。

中には骨にヒビが入っている子もいるとかで(しかも大役のアンカー!!)

それでも走るのだと言う。

肉ばなれごときで出場しないなんてとても言いづらい雰囲気なんだとか

…。

「まぁ本人は走るつもりだし、最悪

足を更に痛めても(歩行困難になるなどは無さそうなので) これからあるのは文化祭や受験勉強のみだからね。

静養して行ければいいからさぁ。」

と、ママは言い

「あとは… 私が毎日学校や塾の送り迎えをしなきゃならないのは勘弁だよね。」力なく付け加えるのでした。

送り迎えの手間を厭う訳ではなく

仕事を持っているので時間調整をするには 自分の都合のみで動けない、

そういう理由です。


当日は心配していた転倒もなく、ヨシミチ君は見事に走り抜き クラスは

二位になりました。見事でした❗️


その後 やはりと言うか、当然と言うか… ヨシミチ君含む数人が 共に肩を組んでヨロヨロと救護室に向かう姿を見送りました。

その他にも担架で運ばれる子、鼻血を出す子、泣いている子を見かけました。

体格も良くなり、意地もプライドも入り混じる。中学生の体育祭はハードですね…。

舞台裏ではこんなんですが、グラウンドは 爽やかに盛り上がっているんですけどね(^_^;)


走り抜いたヨシミチ君も凄かったけど、アンカーの彼も立派だと思いました。

アンカーを務めた彼は 運動が良く出来ると校内でも目立っている存在だそうです。

彼は彼で、走る事だけでなく きっと 勝つことも皆に期待されている訳です。

例え負けたり、転んだりしても 誰も責めないと思うんですよ。

だけど、彼は自分を許せるかなあとも思うのです。

だって多分、彼は自分でも この学校において運動では「強者」と言う立場を分かっているだろうから。

そう言った自負がある人は、勝つ事の期待も背負う必要があると思っています。

うちの子供達は全員、走るのは早いけれど 運動全般は得意とはいきません。身体のイメージが出来ていないが故です。

運動弱者には縁のない苦悩があるのでしょう。


昔、同じ様に知り合いのお子さんで

クラブチームに所属し、校内でもかなり目立った「強者」がいました。

リレーでも 当然アンカーを務めて 

1番になり、みんな「さすが〜」と騒いでいました。

でも その子のママさんが運動会が終わった後「無事終わって良かった

よ。」とぽつりと言ったのです。

実は すごく小心者でプレッシャーに弱く 勝てるかと、皆の期待に答えられるかと心配していたそうです。

普段は強気な言動の多く、そんな不安をおくびにも出さない男の子でしたが 繊細な心の持ち主だったのですね。

私はその話を聞いて、彼が好きになりましたね!


強者は強者なりの覚悟や苦悩を持っているのです。

悠々と走ったり、跳んだりしている様に見えても 楽々ではないのです。


それをうちの子供達に分かって貰えるかなぁ。

でも その前に、怪我だけはしないようにねって やっぱり言うかな。